yonige「君のおへその形を忘れたツアー」ライブレポート

 

平成最後の11月30日、お台場、zepp divercity tokyoにて

大好きなガールズバンドyonigeのワンマンライブに行きました。

 

10月にリリースした新譜「HOUSE」のツアーで、

私自身は9月ぶりのyonigeでした^ ^

 

 

初ライブレポート、どきどきそわそわですが、挑戦!

 

 

yonigeについて

 

大阪寝屋川発のガールズロックバンド。vo.g.牛丸ありさ、ba.ごっきん、(dr.はサポートのホリエ)というメンバー。

 

私自身、ガールズバンドの中でも一番好きで、初めて女の子の”ロックバンド”と出会った感覚があった。

 

yonigeの好きなところは、飾っていない所。媚びない所。

そして、いい感じの脱力感。

可愛らしい歌声と可愛らしいハーフ顔の牛丸さんだけど、

その印象とは打って変わって、

 

牛丸さんの描く詩は、日常のどこかで感じるような

生活の中の虚無感、誰にも言えない過去の失敗、引きずる恋愛、社会への鬱憤

などを、ありのままの心情で描かれていく。

1994世代ということもあり、大人になりきれていない若者にありがちな

行き場のない不安や大人への不満を隠さずに歌ってくれる所が好きだなぁ。

 

気張らず、やりたいように。歌いたいことを歌う。

そのスタンスに救われることも。

 


yonige -アボカド-【Official Video】代表曲「アボカド」

 

と、まあ語ったのですが

もう一つ言えるのはやはり、牛丸さん可愛い。笑

とにかく可愛くて、オシャレで、

この見た目でゆるーーーい話し方と人見知りで口下手なところがギャップです。

ごっきんのMCの面白さも秀逸。

 

 

そんな、魅力たっぷたぷのyonigeのワンマン、

振り返っていきますよー!

 

 

 セットリスト

  1. リボルバー
  2. our time city
  3. バッドエンド週末
  4. 顔で虫が死ぬ
  5. 2月の水槽
  6. 最終回
  7. 悲しみはいつもの中
  8. あのこのゆくえ
  9. 最近のこと
  10. バイ・マイ・サイ
  11. ベランダ
  12. しがないふたり
  13. 沙希
  14. どうでもよくなる
  15. センチメンタルシスター
  16. ワンルーム
  17. アボカド
  18. さよならアイデンティティ
  19. 春の嵐
  20. さよならプリズナ
  21. 最愛の恋人たち
  22. 笑おう(アンコール)
  23. さよならバイバイ(アンコール)

 

 

開演時間の19時になったと同時に照明が一気に暗くなり、BGMは音量を一気に増す。

わたしたちの高揚感がぐんと高まり、

yonigeがこちらを見ずにまっすぐ立ち位置を目指し、楽器を手に取った。

3人で真ん中で集まり、恒例の気合い入れをしたら、

すぐに一曲目、「リボルバー」が始まった。

 

ゆるりとした怠惰な雰囲気が漂うこの曲は、HOUSEの中でも特に好きな曲。

 

君に会わなくたってどっかで息しているなら

それでいいななんて思って煙を吐いている

 

永遠みたいな面した後

ふたりは別々の夢を見る

君のおへその形すらもう

忘れてしまっている

 

ツアーのタイトルになった歌詞。

元恋人を描いているのだろうか、

”君”との思い出を見つめているが、忘れてしまいたい、忘れていいや、

という声にも聞こえる。

 

曲調もとても盛り上がるので

一発目から会場は湧きました。

 


yonige「リボルバー」official music video

 

 

 

2曲目の「our time city」はyonige初心者におすすめしたい曲!

 


yonige / our time city Official Video

 

一体なにが起こるのかな

怖くはないよ ぼくら1994だから

 

東京にいるとき、自分が何者でもない、集団に飲み込まれていくような感覚になることってありませんか?

たまにものすごく孤独を感じ、都会の人混みが怖くなるときがわたしはあります。

そんなときに聴きます、これ。

わたしは1996だけど、同世代としてパワーをもらえる曲。

 

なので、この瞬間わたしのテンションボルテージは急上昇!笑

 

 

その後、テンポダウンして、ゆったりとした曲調の「バッドエンド週末」、

顔の殺傷力がハンパないという内容の、「顔で虫が死ぬ」、

薄暗い照明とどこか物憂げな牛丸さんの歌声が良い「2月の水槽」、

懐かしの過去アルバム曲の「最終回」「悲しみはいつもの中」と

休憩なしノンストップで歌われていく。

わたしたち観客は、途切れない曲たちと音楽に合わせた照明によって、あっという間にyonigeワールドに吸い込まれるのでした。

 

 

MCは、ごっきんがツアーの思い出話やダイエット成功したことをおもしろく話す。

次から次へ言葉が出てくるごっきんと、口数が少ない牛丸さんのたまに発する関西弁のやりとりが見てておもしろい。笑

 

 

MC明けは「あのこのゆくえ」から始まった。

アップテンポの可愛らしい曲調で、男も女もないかたつむりになりたいという歌詞が印象的。

短い曲で、ポップに自分の未熟さや”君”の未熟さを客観視している「最近のこと」、

ノリが良く手を叩きたくなる「バイ・マイ・サイ」と明るい曲が続くと、

 

HOUSEの曲である「ベランダ」でだんだんと雰囲気が変わってくる。

控えめなギターと控えめな牛丸さんの歌声、メランコリーな雰囲気。

「しがないふたり」でどっぷりとその雰囲気へわたしたちを巻き込む。

 

 

その後の「沙希」は、わたしの名前ということもあり大好きな曲。笑

ミラーボールがくるくる回り、真っ暗なライブハウスをてんてんと照らしていく。

牛丸さんの声が余韻を連れて、エモーショナルな雰囲気に。

そう、この「沙希」はyonigeいちエモーショナルだと思う。真夜中の車の中で聴きたい。

 

どうせ忘れないから ずっと想っておこう

ふたりの思い出は 全部しまっておこう

ずっと変わらないでね きみのままでいて

 

サビに出てくるさるのダンスがなんなのかは謎です。。

 

 

沙希

沙希

  • provided courtesy of iTunes

 

 

沙希の余韻を少し残しつつ「どうでもよくなる」が演奏される。

沙希で”君”のことを忘れないでおこう、と歌っていたが

思い出とかTシャツとか灰皿とかも綺麗にして、預金残高ときみのことを忘れてみたい

と歌う流れがおもしろい。

 

 

ここでMCが挟まれる。

ごっきんが「あんたらが好きな曲やってくで〜!」

というと、会場は湧いた。

 

言葉通り、人気な曲が続き、飛ばしていく。

「センチメンタルシスター」、「ワンルーム」、「アボカド」、「さよならアイデンティティー」


yonige「センチメンタルシスター」Official Music Video


yonige「ワンルーム」official music video


yonige -さよならアイデンティティー-【Official Video】

 

わたし含め、会場の多くの人が体を揺らし手を挙げる。

新アルバム「HOUSE」が発売され、人気急上昇なyonigeだけど、少し前の曲もすごくいい。

 

 

HOUSEから「春の嵐」。

 

春の嵐

春の嵐

  • provided courtesy of iTunes

 

 

だいたいのことは暇つぶし

あの日のことも許して

 

不安とか憂鬱が消えて無くなってしまうことは

僕にとって本当に求めていたことなのかな、なんて

 

季節は違うとも、

春の生暖かな陽気と少し強く吹く風、

ぼーーーっとなにかを考えている風景が重なる。

聴いていて、とっても心地いい。 

 

 

ラスト牛丸さんが「ありがとうございましたyonigeでした。またライブハウスで会いましょう。」

と言い放つと

 

ホリエのドラムで、勢いのあるシンバルとタム回し、

思いっきりかき鳴らしたギターとベースで

「さよならプリズナー」が始まった。

 


yonige「さよならプリズナー」【Official Video】

 

だいたいこの曲はライブの終盤にくることが多いのだけど、

本当にぴったりだと思う。

 

”君”とのことを考えている自分を

過去を彷徨う囚人のよう

たとえている。

元恋人を引きずっているように思えるけど、

どこか前を向いていくぞ、と思える曲でもある。

 

ラストは「最愛の恋人たち」

この流れは、とてもアツかった。

「さよならプリズナー」で過去に想いを馳せているが、

最後のこの曲では

”あなた”のことは好きだったような、好きじゃなかったような、気もするような、

と曖昧な表現で、

遠い過去を見つめているようだ。

別れて日が経ち、”あなた”のことを忘れていっているストーリーに思える。

 

まあ要するに、大丈夫だよ!

と励ましているのですかね。笑

失恋した人もしてない人も

なんとなくしんみりとしたラストでした。

 

そのまま静かにお辞儀をした3人は

なにも言わずに舞台袖へ帰っていく。

 

 

アンコールは、

auのCMソング「笑おう」と

 


「笑おう」 フルver. /yonige【公式】

 

「さよならバイバイ」で

明るい曲締めでした。

 

 謎の追加公演おじさんが登場し、

ルーレットで追加公演場所を決めるという突然のエンターテインメントも、

よくわからないけど楽しかったので良かった笑

 

 

さいごに

 

まだまだ大きくなっていく気しかしないyonige

これからも同世代のわたしたちを引き込む歌、パフォーマンスをしていってほしいな。

 

ライブは肌で好きな音楽を感じられるので、やめられないな〜。

 

ではでは!